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なぜ、ビジネスパーソンに「新規事業」が必要なのか

*麻生要一氏MOOCEpisode1は無料でご覧いただけます。

私は、いまこの時代こそ企業の中で働くビジネスパーソンに新規事業開発の経験やスキルが必要だと考えています。決して、いわゆる「新規事業部」に属する一部の人のものではないと。それはなぜなのか、まずは時代背景からお話ししたいと思います。

皆さんは 「VUCA(ブーカ)の時代」 という言葉をご存知ですか? 

Volatilityが高く、Uncertaintyが高く、Complexity が高く、Ambiguityが高い——日本語で言えば「変動性が高く、不確実性が高く、複雑性が高く、そして曖昧性が高い」。

いまはそんな難易度の高い時代だと言われています。

たとえば、製品ライフサイクル。ひとつの製品が世の中に出て、売り上げが立ち、多くの人に広まって、成熟期を迎えて、衰退期を迎えていく。昔は、この一連のライフサイクルが10年だと言われていました。ひとつのヒット商品を作れば10年ご飯が食べられる、と。

S__56164354麻生氏MOOCより

ところがこの「VUCAの時代」においては、製品ライフサイクルがどんどん短くなっています。ヒット商品を作ったとしても、3年もつか分からないわけです。

また一方で、リンダ・グラットンの書籍がベストセラーになったのもご存知かと思います。人生100年時代にどう生きていくべきかという本ですね。

人生100年時代はビジネスパーソンにとってどういう意味を持つかというと、定年後に20年は働かなければいけないということです。

さらに、多くのビジネスパーソンにとって直視しなければいけない大きな問題もある。それは、「定年後には、現役時代に培ったスキルがほとんど使えない」ということ。

そんな厳しい時代がやってくることは、頭に入れておかなければなりません。

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では、「製品ライフサイクルが短縮化され、100年生きる厳しい時代」において、なぜビジネスパーソンが新規事業開発をしなければいけないのか?

それは、定年後に持っていける唯一のスキルが、新規事業開発だからです。新規事業開発という仕事を通して「自分で考えたことに、自分で顧客を見つけて、自分で商売にする」スキルが身につけられる。いつでも新しいビジネスを立ち上げることができるわけです。

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VUCAの時代、定年後20年働く時代を見据えたときに、今こそビジネスパーソンは新規事業開発のスキルを身につけなければならない。私はそう確信しています。

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Episode2〜7で学べること

本MOOCでは、リーンスタートアップ、MVPといった方法論から、起業家に不可欠なWillの見つけ方まで、どの業種にも通用する新規事業開発の方法論をレクチャーしています。

起業家ではないビジネスパーソンが、どのようにしてこれらの能力を身につけていけばいいのか。Episode2以降は、次のようなラインナップでお送りします。

Episode 2:よいアイディアとは何か

私は「画期的なアイデアなど無い」と考えています。それは、間違った信仰に過ぎせん。「なめらかに動くインターフェースのタッチパネル式携帯電話」——誰もがiPhoneを想起するこのフレーズを例に、新規事業開発が始まる最初のポイントについて詳説します。

Episode 3:小さな仮説をビジネスプランにする方法

「前提条件の確認」や「上司へのお伺い」、「競合調査」など、優秀なビジネスパーソンなら当たり前に行う仕事のプロセス。しかしこれらは、新規事業開発において決してやってはいけない「仕事」なのです。では、ここでやるべきことは何か? 「唯一の答え」をお伝えしたいと思います。

S__56164356Episode3より

Episode 4:仮説を顧客に高速でぶつける方法

シリコンバレーで浸透している新規事業開発の方法論、「リーンスタートアップ」。この手法を「Dropbox」の立ち上げを例に解説していきます。彼らが最初に行ったことは、製品を作ることでも、事業計画を書くことでもなかったのです。最初に行なった驚きの行動とは何だったのでしょうか?

Episode 5:MVPの6レベル

「MVP(Minimum Viable Product」)を高速に作れるかどうか——これが新規事業の成否を分けます。1枚の紙に書いたレベルからプロトタイプのレベルまで、6段階のMVPのプロセスを詳説します。

4630004Episode 5より

Episode 6:企業経営における新規事業開発が持つ意味

企業内で新規事業開発を行なう際、多くの人は「新規事業が新収益源に直結する」と考えるでしょう。しかしじつのところ、新規事業のもたらすインパクトは他にあるのです。リクルートをケーススタディに、その真意を解説していきます。

Episode 7:Willのみつけかた

優れた起業家なら誰しもが持つ「Will(意志)」。新規事業開発ではなんども辛い目に遭うため、確固たるWillがなければ挫折してしまいます。しかしWillを強く持てるかどうかは、天性の才能、あるいは持って生まれた性格などではありません。Willは後天的にも身につけることができるのです。その具体的な方法をお伝えしていきましょう。

*アカデミア会員の方は、アプリにて全エピソードを視聴いただけます。詳細・お申し込みはから4630007